人探し第四十六回 弦真由子先生
両親が離婚。あきらめていた父との再会は…
あの時親しかった人は、あの時大事にしていた物は、どこに行ってしまったのだろう。そんな思いを抱え、人探し・物探しを霊能者にご依頼され、実際に失くしたものとふたたび巡り会えた方の体験談をご紹介します。

私が小学3年生の時、両親が突然離婚してしまいました。私と妹は母と住むことになり、女手ひとりで私たち姉妹を育ててくれました。現在、成人した私は親元を離れひとり暮らし始め、妹は母と暮らしています。
実家に帰ったある日、なんとなくアルバムの整理をしていると、父と私のふたりで写っている写真を見つけました。父との深い思い出は特にないのですが、私が生まれたのも母があり父がいたからであります。成人して母には感謝を伝えたりプレゼントを贈ったりしたのですが、父にはまだ何も伝えていませんでした。というより、居場所も分からず何もできなかったので、感謝を伝えるために探そうと思い、今回人探しで評判のある愛恵さんにお願いをしました。
「現在は愛知県にいるみたいですね。すでにパートナーもいるようです。」と先生。まさかそんな遠くにいるとは思わず驚いてしまいました。居場所はわかったものの距離もありますし、パートナーもいるようでは直接会うことは難しいかなと考えていた時、先生が「お父様も本当はあなた達に会いたいと思っているようですね。お母様とまだ連絡先はつながっているようなので、来月あたりにお母様に連絡があると思います。その時にお伝えできる機会があると思いますよ」と仰いました。来月は妹の誕生月なのでそのタイミングだろうかと思い、とりあえず待ってみることにしました。
時が経ち、妹の誕生日の翌日に、母から「パパが話したいらしいよ」と電話で伝えられました。妹の誕生日のお祝いと私の成人のお祝いで話したいという旨の連絡があったとのことでした。母から父の連絡先をもらい、電話をすることに決めた私。お互い緊張していましたが父は「ごめんね。」と謝りながら私と妹の成長を喜んでくれ、私は父に「短かったかもしれないけど、それまで育ててくれてありがとう」と感謝を伝える事ができました。
依頼をせずに待っていればいずれ父と話すことになっていたのかもしれませんが、愛恵にお願いをしたことで、父と話すに至るまでの心の準備をして落ち着いて話す事ができました。突然であれば、きっと私は動揺して泣いてしまっていたと思います。ありがとうございました。
(真里さん 20歳 販売員 青森県平川市)