人探し第三十五回 弦真由子先生
急病の私を助けてくれた人に御礼がしたい
あの時親しかった人は、あの時大事にしていた物は、どこに行ってしまったのだろう。そんな思いを抱え、人探し・物探しを霊能者にご依頼され、実際に失くしたものとふたたび巡り会えた方の体験談をご紹介します。

真夏の日の通勤途中、駅のホームで突然めまいがして、座り込んでしまいました。周りの人は気が付いているのに、横を通り過ぎていくだけ。自力で駅員室に行くしかないかと思いつつ、意識がもうろうとして動けそうにもありませんでした。その時に、「大丈夫ですか?」と男性が声をかけてくれました。その人は、わざわざ自販機で水を買ってくださり、私を抱えて駅員室まで連れて行ってくれたんです。そして、私が御礼を言う間もなく立ち去ってしまいました。目がかすんでいたので、顔もわからず、名前を聞く時間さえありませんでした。でもその人にどうしても御礼を言いたくて、人探しに定評のある弦先生に鑑定を依頼しました。
先生によると、男性はあの日たまたま出張で都内に来ていたサラリーマンとのこと。「とすると、もう二度と会えないのか…」と私ががっかりしていると、先生はまるでそれを察知したかのように「大丈夫です。男性は頻繁に都内へ出張でいらっしゃるので、その時に必ず会えますよ」と言い、次にいつ来るかを占ってくださいました。「次は2週間後~3週間後ですね。ホテルはまたあなたの利用している最寄り駅のようですから、あなたはいつも通りの時間に家を出るとよいでしょう」と言い、男性の外見的な特徴まで詳しく教えて頂きました。それから2週間と少し経った時、ついに先生の言った通りの見た目の人を発見したんです! 話しかけるのはすごく緊張しましたが、勇気を出して「あの…」と声をかけると、向こうも「あの時の!」と言ってくれ、嬉しいことに男性は私のことを覚えてくれていたんです。御礼を伝えて、よかったら食事をごちそうさせてほしいと告げると、男性は快くOKしてくれました。それから頻繁に連絡を取り合うようになり、遠距離ですが付き合うことになりました。先生の言った通りにして、恋人もできてすごく嬉しいです。
(高田優奈さん 32歳 会社員 東京都江東区)