人探し第九回 茉莉花先生
幼い頃に離れ離れになった実父の消息を霊視してもらいました。
あの時親しかった人は、あの時大事にしていた物は、どこに行ってしまったのだろう。そんな思いを抱え、人探し・物探しを霊能者にご依頼され、実際に失くしたものとふたたび巡り会えた方の体験談をご紹介します。

母は私が幼いころに実父と離婚し、その数年後に今の父と再婚しました。今の父はとても優しい人格者で、私のことも実の娘のように可愛いがってくれました。でも、自分が大人になるにつれて、「実父は一体どこで何をしているのだろう」と考えるようになりました。母は実父について触れられるのが嫌なようで、話しても「知らない」の一点張りで教えてくれません。確かに、母の立場に立って考えてみると、離婚した前の夫のことを詮索されるのは良い気分がしないでしょう。でも、娘としては自分の実親がどうしているのかはとても気になるのです。なので、人探しを得意とするという電話占い愛恵の茉莉花先生に鑑定してもらいました。
茉莉花先生は私の魂から縁の糸を辿り、実父の現在を鑑定してくれました。血を分けた親と子は、どれだけ離れ離れになっていても縁で結ばれており、決して途切れることはないそうです。茉莉花先生いわく、実父はいま東北地方の某県で飲食店の店員をしているそうでした。母と別れてから別の女性と再婚したものの、その女性ともうまくいかずに離婚。現在は独り身とのことです。母との現在の関係についても鑑定してもらいました。「連絡は取っている」らしく、証拠が寝室の貴重品を入れる引き出しの奥に入っているそうです。
どうしても実父のことが気になる私は、ちょっと後ろめたさを感じながらも、茉莉花先生に言われた寝室の貴重品入れの奥を漁ってみました。すると、通帳や印鑑を入れてある紙箱の下から、数枚のハガキが出てきたのです。差出人はどれも同じ人で、昔の母の苗字と同じでした。実父だとすぐに直感しました。住所は東北地方の某県。職業についてはわかりませんでしたが、茉莉花先生の霊視結果は全て当たっていたので、おそらく飲食店の店員というのも当たっているのでしょう。手紙には、私の身を案じる内容が書かれており、感慨深い気持ちになりました。
(戸田佳枝さん 22歳 学生 埼玉県川口市)