人探し第四回 八都女先生
元彼にお金を返しそびれていたのを思い出し、
今の居場所を占ってもらったら…!
あの時親しかった人は、あの時大事にしていた物は、どこに行ってしまったのだろう。そんな思いを抱え、人探し・物探しを霊能者にご依頼され、実際に失くしたものとふたたび巡り会えた方の体験談をご紹介します。

結婚することになり、実家の部屋を片付けていたところ、若いころに付き合っていた元彼との思い出の品の数々が出てきました。一緒に撮ったプリクラ、ゲームセンターで取ってもらったぬいぐるみ、彼が買ってくれた安物のアクセサリーなどです。
彼とは1年くらい付き合って別れました。でもどうしても思い出の品を捨てられなくて、まとめて袋に入れて押し入れの奥にしまい、そのまま忘れてしまったみたいです。「若かったなぁ」って思いながらつい見入ってしまいました。
そこで、彼にお金を借りていたことを思い出しました。デート先でうっかり私が財布を落としてしまい、彼が1万円貸してくれたのです。「絶対に返すから」と言ったのに、その後すぐ別れ話になってしまい、返しそびれていました。彼への未練はもうありません。でも、むしろ別の人と結婚することになったからこそ、借りていたものはちゃんと返したいと思いました。
どうにか彼と連絡をつけられないものか考えました。でも、当時の番号もメールも繋がりません。どうすれば彼にお金を返せるのか…。そう考えていた矢先、雑誌の占い特集で八都女先生を知りました。恋愛や結婚について占うだけでなく、失せ人や失せ物を探してくれる」と言うので、他に方法がなかった私は、八都女先生に占ってもらいました。
「良い男性と巡り合えて結ばれたようですね。おめでとうございます」挨拶の直後にそう言われ、とても驚きました。近々結婚することになった、と一言も口にしていないのに、八都女先生ははっきりと言い当てたんです。雑誌に紹介されるだけあって本当によく当たると思いました。そして、占ってもらいたい元彼のこともピタリと言い当てられました。
「18歳から19歳のころ付き合っていた」「地元の友達繋がりで知り合った」「彼は3歳上で当時もう働いていた」全てその通りでした。「結婚する前に、彼から借りていたものを返したいのですね」ということも的中されました。あまりに当たり過ぎて、ちょっと怖くなるほどでした。
「彼はいま地元を離れ、東京で働いています。近々東京に行く用事がありますね? その時に再会できるでしょう。大きな寺のある街で偶然会えるはずです」そう言われました。先生のおっしゃった通り、私は近々東京に行く用事がありました。結婚する前に仲の良い女友達と東京旅行をする計画を立てていたのです。
そして、先生の占いは的中しました。占いの1ヵ月ほど後、女友達と3人で東京旅行をしたのですが、その際、浅草駅の近くで彼とばったり再会したのです。スーツを着ていましたが、一目で彼だとわかりました。
声をかけると、とても驚いた様子で私の名を呼んでくれました。友達2人は空気を読んでくれて、近くの喫茶店に入ってるね、と言って先に行ってくれました。それから彼と10分ほど立ち話をしました。彼はいま地元を離れ、東京でいくつか職を転々とし、いまは営業職として働いているそうです。いまも独身で彼女もいないそうで、私が近々結婚することを伝えると、ちょっと寂しそうに「そっか、お幸せにな」と言っていました。
そして、当時借りた1万円を返したいと思っていたことを伝えました。すると彼は笑いながら「じゃあその1万円はご祝儀代ってことにしておいてくれ」と言いました。どうしてもお金を受け取りたくないみたいで、私もそれで納得することにしました。
その後、彼とはそのままお別れしました。別れ際「幸せになれよ!」と言ってくれて、ちょっと泣きそうになりながら「そっちも早くいい人見つかるといいね!」と返しました。
彼からお金を借りていたことを思い出してから、ずっと心残りだったのですが、ようやく晴れ晴れした気持ちになりました。八都女先生の占い鑑定が的中して、未来の幸せに向かって全力で進んでいけそうです。お世話になりました。
(満嶋彩さん 30歳 事務職 愛知県岡崎市)