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心霊体験談「霊感の泉」

その寮は霊の巣窟でした

その寮は霊の巣窟でした

以前から母親と折り合いが悪く、高校を卒業してすぐに家を出て、寮つきのキャバクラで働き始めました。その寮が霊の巣窟みたいな場所でした。夜の世界に流れてくるような女子はいろいろ複雑なものを抱えている子が多く、また同僚同士のいがみ合いも多い環境ですから、ネガティブな感情が渦巻きやすいとのかもしれません。妙な気配や足音がしたり、誰もいないはずの場所から声が聴こえてきたりするのは日常茶飯事でした。

「入ってはいけない部屋」もありました。以前、借金漬けになった女性がそこで自殺したそうです。オーナーはクリーニングをしてからすぐに別の子を入居させたそうですが、次の住人の子も数ヵ月で頭がおかしくなって自殺未遂。その後、霊能者に除霊を依頼するも「手に負えない」と言われ、匙を投げられたそうです。それ以降、例の部屋は厳重に鍵を掛けられ「入ってはいけない部屋」となりました。夜中にその部屋の前を通りかかると、時々ドアの向こうから物音がしたり、すすり泣くような声が聴こえてきたりしました。

普通に考えたら明らかに異常な状況でしたが、寮つきのキャバクラなんて元々ワケアリな人ばかりが集まるような場所ですから、みんなあまり気にしていませんでした。というより気にする余裕すらない人ばかりでした。ホストにハマってそれどころじゃなかったり、借金の返済に追われていたり、元々精神を病んでいたり……。もはや霊のせいでおかしくなるのか、おかしい人が霊を寄せてくるのか、それすらわからない状況でした。

「こんなところにいたら自分もおかしくなってしまう」と思いましたが、1年契約があったのですぐには出られなかったので、お金を貯めながら「契約期間が過ぎたらすぐ出よう」と心に決め、1年必死に耐えてすぐにそのお店をやめました。

夜の世界にはその後も3年ほどいましたが、心霊体験をしたことは数えきれないほどあります。同業の女の子もだいたいおかしな現象に遭った経験があるらしく、「いちいち気にしてたらこの世界でやっていけない」という子が多かったです。辞めてみると本当に異常な世界だったと思います。霊そのものより、慣れてしまうのが一番怖いと思いました。

(東京都世田谷区 坂東彩香さん 28歳)