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幽界便り

なぜ霊は水辺に集まるのか?

水辺

「霊は水辺に集まりやすい」という法則をご存知でしょうか。霊能の世界に多少なりとも興味を抱いたことのある方なら一度は耳にしたことがあると思います。河原や池のほとり、海沿いの公園などは「霊が集まりやすい場所」と言われます。「霊が出る」と噂が立ち、心霊スポットとして有名になっている場所が全国各地に存在します。実際、「霊は水辺に集まりやすい」というのは霊能者の見地からも事実です。霊体は水辺に引き寄せられ、そこに留まる性質を持ちます。では、一体なぜ霊は水辺に集まりやすいのでしょうか。また、危険な水辺とそうでない水辺の違いは一体なんなのでしょうか。

霊が水辺を好むのには、いくつかの理由があります。

ひとつは、「不浄霊は渇きを覚えているから」です。未練を残してこの世を去った霊体や、しっかりとした供養をしてもらえない霊体は、不浄霊となり辺りを彷徨う存在となります。そして彼らはこの世に対する未練や寂しさ、怒りといった負の感情と同時に、慢性的な渇きを覚えているのです。
それゆえ、水の多い場所や湿気の強い場所を見つけると、不浄霊はそこに吸い寄せられ、留まり、その水気から渇きを癒そうとするのです。もちろん、彼らの覚える渇きは物理的なものではありませんので、水に触れることで癒されることはありません。ですから、霊達はいつまでも水辺に留まり続けるのです。

また、「水そのものに陰の気が宿っているから」でもあります。この世の全てのものには“陽”と“陰”というふたつの属性が宿っており、火や男性は“陽”、水や女性は“陰”が強い性質を持ちます。これは決して陽=良い、陰=悪いと言う話ではありません。陽と陰のバランスが適切に保たれているのが良い状態であり、陽の気が強すぎる状態も、陰の気が強すぎる状態も、人間にとって良くありません。いわば日向と日陰のようなものです。
不浄霊は陰の気が極めて強い存在ですので、陽の気の強い場所に行くと消えてしまいます。ですから陽昼間より夜を好み、また湿度の低い場所より高い場所を好みます。霊が水辺に集まりやすいのは、水辺という環境が霊に取って心地良いからでもあります。

さらに、「川や海は異界に近い場所だから」という理由もあります。この世とあの世の境目には三途の川が流れている、という話は誰しも聞いたことがあるかと思います。川というのは古来より、異なる二つの世界を隔てる“境界”の意味合いを見出されてきました。そしてそういった境界には魔が宿ると言われてきたのです。また深い池の底や海の彼方には死後の世界があると言われており、そういった場所から魔物がやってきたり、人が引きずり込まれて戻れなくなったりする逸話が全国各地に残されています。川や海、池などは異界に近い場所であり、そういった場所には霊的な存在が極めて出現しやすいのです。

では、危険な水辺とそうでない水辺の違いは一体なんなのでしょうか。

これは、場所そのものではなく、時間や天候に左右されるものと言えます。基本的に、どの水辺にも霊が集まりやすい性質はありますので、「この場所は安全です」ということはできません。とりわけ人里に近い水辺は霊達にとって恰好の溜まり場です。必ず不浄霊がうろついている、と言っても差し支えないでしょう。しかし、そういった場所も日の光が差し込む昼間であれば大して問題はありません。上でも申し上げました通り、霊は陰の気が極めて強い存在です。水辺も陰の気が強い場所です。そして太陽の光は強烈な陽の気を放っていますので、太陽が出ている時には不浄霊の力は弱まります。しかしながら、曇りや雨、また夜の水辺は陰の気が極めて強まります。そういった時に水辺に近付けば、不浄霊の干渉を受ける危険性もグンと高まります。ですから「晴れた日中の水辺は安全」「雨や夜の水辺は危険」と言うことができます。
また、「水辺に近付いてはいけない季節」もあります。お盆付近は霊達があの世から還ってくる時期です。きちんと供養されている霊達は、そのままゆかりのある家や墓所などに向かい、そうして再びあの世に返っていきます。しかし供養されていない不浄霊は行き場所がありません。中には寂しさのあまり、水辺にいる生者を道連れにしてあの世へ返っていこうとする者もいるのです。お盆付近には日中であっても水辺に近付かないようにしましょう。